今回のご依頼は、スバル フォレスター(DBA-SJG)の
CVTフルード交換(トルコン太郎)のご依頼です。
■ 車両情報
- 車種:スバル フォレスター
- 型式:DBA-SJG
- 走行距離:129,800km
- 作業内容:CVTフルード圧送交換(トルコン太郎)、
CVTオイルパン脱着・清掃、ストレーナー交換

STIパフォーマンスのエアロを装着した、スポーティな印象のフォレスターです。
走行距離は約13万kmに達しており、CVTフルードの定期交換時期としては
少し遅めの段階といえます。
まずは現在のフルードの状態を確認することから始めます。
■ 交換前のフルード状態を確認
作業前に、CVTのドレンボルトを緩めてフルードのサンプルを採取しました。

瓶に採取したフルードをご覧ください。
本来、新品のCVTフルードは赤みを帯びた透明な色をしていますが、
このフォレスターのフルードは濃い茶褐色に変色しており、明らかに劣化が進んでいます。
長期間交換されていなかったことが一目でわかる状態です。
フルードが劣化すると、CVT内部の潤滑・冷却性能が低下するだけでなく、
プーリーやベルトの摩耗を早める原因にもなります。早めの交換は正解です。
■ オイルパン脱着・内部の清掃
圧送交換の前に、CVTオイルパンを取り外して内部の汚れを確認・清掃します。
これがトルコン太郎施工の大きなポイントのひとつです。単純な抜き替えとは異なり、
パン内に蓄積したスラッジや金属粉をしっかり除去することで、
新しいフルードを清潔な状態で循環させることができます。

オイルパンを取り外したバルブボディ側の様子です。
長年の使用による汚れやスラッジが確認できます。
ストレーナー(フィルター)も同時に取り外して点検します。

バルブボディ側はパーツクリーナーを使って丁寧に洗浄します。
各ポートに詰まった汚れを取り除くことで、フルード交換後の流路をクリーンに保ちます。
■ ストレーナー(フィルター)の交換

左が取り外した旧ストレーナー、右が新品です。旧品は全体的に黒ずんでおり、
スラッジが相当量付着していることがわかります。
ストレーナーはフルードの流れを守るフィルターの役割を果たしているため、
今回のように走行距離が多い車両では必ず交換することを推奨しています。

清潔になったバルブボディに、新品のストレーナーを取り付けました。
見違えるようにきれいになっています。
■ オイルパンの清掃と磁石の点検

取り外したオイルパンの内部です。底面にはスラッジが黒く堆積しており、
フルードがかなり劣化していたことを裏付けています。
パン内部についても、丁寧に洗浄を行います。

オイルパンの底に埋め込まれているマグネット(磁石)には、
細かい鉄粉がびっしりと付着していました。
これはCVT内部のプーリーやベルトなど金属部品が摩耗してできた粉です。
ある程度の鉄粉付着は正常範囲内ですが、
今回の量はフルード劣化が長期間続いていたことを示しています。

磁石を取り外してみると、鉄粉の量がよくわかります。
鉄粉が多いほどCVT内部の摩耗が進んでいる証拠です。
今回はこの段階での交換でしたが、さらに放置すると内部のダメージが進行する
リスクがあります。定期的なフルード交換がいかに重要かがよくわかります。


洗浄後のオイルパンです。スラッジや鉄粉を完全に取り除き、
ピカピカの状態になりました。この状態でオイルパンを車両に戻します。
液体ガスケットを塗布してしっかりと組み付け、規定トルクで締め付けます。
■ トルコン太郎による圧送交換

オイルパンを組み付けたら、いよいよトルコン太郎による圧送交換を行います。
トルコン太郎はCVT/ATのオイルラインに直接接続し、
新しいフルードを送り込みながら古いフルードを押し出す方式です。
ドレンで抜くだけでは交換できないトルクコンバーター内部やライン内
のフルードまでしっかり入れ替えることができます。


圧送交換中は、排出されるフルードの色をリアルタイムで確認しながら作業を進めます。
最初は真っ黒に近い状態でしたが、交換が進むにつれて徐々に色が薄くなっていきます。
新しいフルードの赤みが戻ってきたところで交換完了の目安となります。

交換後のフルードはきれいな赤みを帯びた状態に戻りました。
交換前の真っ黒なフルードと比べると、その差は一目瞭然です。
■ 交換後の確認・試運転


適性温度を確認しながらフルード量を規定量に調整します。

調整後にAT学習を行い
各部の液漏れがないことを確認したうえで試運転を実施しました。

試運転後もフルードレベルや漏れを再チェックし、問題がないことを確認しました。
変速ショックも滑らかになり、オーナー様にも仕上がりにご満足いただけました。
■ まとめ
今回のスバル フォレスター(DBA-SJG)のCVTフルード交換の作業内容をまとめます。
- 走行距離 約129,800km、フルードは茶褐色に劣化
- オイルパン脱着・内部清掃を実施
- ストレーナー(フィルター)を新品に交換
- 磁石に鉄粉の堆積を確認・除去
- トルコン太郎による圧送交換でシステム全体のフルードを刷新
CVTフルードは「無交換でよい」とされる車種もありますが、
実際には走行距離を重ねるごとに確実に劣化します。
特に10万kmを超えた車両では、フルードの状態確認と交換を強くおすすめしています。
当店ではトルコン太郎による圧送交換に加え、オイルパンの清掃やストレーナー交換も
セットで対応しており、ディーラーと比べてもリーズナブルな価格で丁寧な施工を心がけています。CVTフルード交換をお考えの方は、ぜひホリエカーサービスにご相談ください。
お問い合わせは 0480-42-5554(月〜土 8:00〜17:00、日曜・祝日定休)までお気軽にどうぞ。
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