今回ご依頼いただいたのは、日産 フェアレディZ(Z34)
のATF圧送交換とストレーナー交換です。
あれ?このミッションストレーナー単品交換できないよね?
と思った方もいると思いますが、当店では単品で交換可能です!
スポーツカーとして高い人気を誇るフェアレディZですが、
エンジンオイルと同じようにATF(オートマオイル)も定期的な交換が必要です。
ATFが劣化すると変速ショックの増加や加速性能の低下、
燃費悪化などにつながるため、今回は予防整備としてご入庫いただきました。

■ 車両情報
- メーカー:日産
- 車名:フェアレディZ(NISMO仕様)
- 型式:CBA-Z34
- 走行距離:65,670km
- 作業内容:ATF圧送交換(トルコン太郎)・オイルパン脱着清掃・ATFストレーナー交換
■ ATFの状態を確認
まずはATFを抜き取り、現在の状態を確認します。
新しいATFは透明感のある赤色ですが、
今回のATFは茶褐色に変色しており、劣化が進行している状態でした。
ATFは単なる潤滑油ではなく、
- 油圧制御
- 潤滑
- 冷却
- 変速制御
といった重要な役割を担っています。
劣化したまま使用を続けると、変速不良やトランスミッション
故障の原因になることがあります。

■ オイルパン脱着・内部清掃
オイルパンを取り外し、バルブボディの状態を直接確認します。

バルブボディ周辺には劣化したATFのスラッジ(汚れの堆積物)が見られます。
こうした堆積物がバルブボディ内の油路や細かな油圧制御部品に悪影響を与えるため、
オイルパンの清掃は非常に重要な工程です。

オイルパン内部には長年蓄積したスラッジ(汚れ)や鉄粉が確認できました。
これらを放置すると、
- 油路の詰まり
- 油圧低下
- 変速ショックの増加
などにつながるため、ATF交換時に清掃することが重要です。

オイルパン内部には磁石(マグネット)が設置されています。
このマグネットには走行中に発生した鉄粉が吸着されています。
鉄粉の量を確認することで、
ミッション内部の摩耗状態をある程度判断することができます。
今回のフェアレディZは細かな鉄粉は確認できましたが、
異常摩耗を疑うような大きな金属片はなく、良好な状態でした。
■ ATFストレーナー交換

このミッションのストレーナーは単品での供給はありませんが
当店では単品交換可能です。
■ オイルパンを徹底洗浄
取り外したオイルパンとマグネットを丁寧に洗浄。
内部に溜まった汚れや鉄粉を除去し、
きれいな状態で組み付けを行います。
せっかく新しいATFを入れても、内部に汚れが残っていては
交換効果が半減してしまいます。
そのためホリエカーサービスでは、
ATF交換と同時にオイルパン清掃をおすすめしています。


■ トルコン太郎によるATF圧送交換

ATF圧送交換専用機「トルコン太郎」を接続し、交換作業を行います。
一般的なATF交換では抜けた分だけしか交換できませんが、
トルコン太郎を使用することでトルクコンバーター内部を含めたATFを効率よく
入れ替えることが可能です。

交換中は随時ATFの色の変化をモニタリングします。
旧油の茶褐色から、徐々に新油の赤みがかった透明感ある色へと変化していく
様子を確認しながら作業を進めます。




作業後には茶褐色だったATFが新油同様の透明感ある赤色になり、
しっかりと入れ替わったことを確認できました。
■作業後の変化

交換完了後は油量調整と漏れ点検を行い、試運転を実施。
試運転では、
- シフトチェンジがスムーズ
- 変速ショックの軽減
- 加速時のフィーリング向上
を確認できました。
オーナー様にも変化を体感していただき、大変喜んでいただきました。
■まとめ
- ATFの茶褐色への変色・劣化を確認 → 早めの交換で内部ダメージを未然に防止
- オイルパン脱着・内部清掃により、スラッジを除去
- マグネットの鉄粉量を確認し、内部の摩耗状態を把握
- トルコン太郎による圧送交換でATFをほぼ全量新油に入れ替え
- 試運転にて変速フィーリングの改善を確認
フェアレディZ(Z34)は高性能スポーツカーだからこそ、
トランスミッションのコンディション維持が重要です。
ホリエカーサービスでは、ATF圧送交換専用機「トルコン太郎」を使用し、
オイルパン清掃や内部点検を含めた高品質なATFメンテナンスを行っております。
「ATF交換をしたことがない」
「変速ショックが気になる」
「10万kmを超えたので予防整備したい」
そんな方はぜひお気軽にご相談ください。
フェアレディZをはじめとするスポーツカーのATFメンテナンスについてご不明な点やご相談は、ホリエカーサービス(TEL: 0480-42-5554 / 月〜土 9:00〜19:00)までお気軽にお問い合わせください。

