今回のご依頼は、BMW X3のブレーキパッド交換・
ディスクローター研磨のご依頼です。

「ブレーキパッドの警告灯が点灯した」とのことでご入庫いただきました。
BMWのブレーキパッドにはパッド残量を検知するセンサーが装備されており、
摩耗が限界に近づくと警告灯が点灯する仕組みになっています。
今回はパッドの残量確認とローターの状態確認を行い、
最適な方法でご対応いたしました。

■ 車両情報

  • 車種:BMW X3
  • 型式:LDA-TX20
  • 走行距離:69,820km
  • 症状:ブレーキパッド警告灯の点灯
  • 作業内容:ブレーキパッド交換・パッドセンサー交換・ブレーキディスクローター研磨

■ 入庫・現状確認

まずは車両の状態を確認します。
外観はとても綺麗な状態で、走行距離は約70,000kmに差し掛かるところです。
BMWはブレーキパッドの消耗が比較的早い傾向があり、走行距離や使用環境に
よっては非常に早いタイミングでパッド交換が必要になることは珍しくありません。

ホイール越しにブレーキキャリパーとローターの状態を目視確認します。
ホイール内側にブレーキダストの付着が見られ、パッドの摩耗が進んでいる
ことが外側からも確認できます。

■ ブレーキ分解・状態確認

タイヤを取り外し、ブレーキ周りを詳しく確認します。
ローター表面には使用に伴う摩耗跡が確認でき、パッドは残量がほとんどない状態でした。
パッドに内蔵されたセンサーがローターに接触したことで、
警告灯が点灯していたと判断できます。

ローター側面を近くで確認すると、段差状の摩耗が生じていることがわかります。
パッドが当たっていた部分とそうでない部分で段差が生じており、
このまま新しいパッドを装着しても制動面が均一に当たらず、
ブレーキの効きにムラが出たり、異音・振動の原因になります。
こうした場合に有効なのが「ローターの研磨」です。

■ なぜローターを「新品交換」ではなく「研磨」するのか

ブレーキローターの交換方法には「新品に交換する」か「研磨して再使用する」か
の2つの選択肢があります。
当店では厚みが規定値以上あるローターについては、研磨による再使用をおすすめしています
その理由は以下のとおりです。

  • 強度・耐久性が高い:使用されたローターは走行時に高温での「焼き入れ」加工が
    施されており、金属組織が引き締まった状態になっています。
    研磨はその焼き入れ済みの素材をそのまま活かして表面を整えるため、
    強度や耐熱性は新品と同等、あるいはそれ以上の信頼性があります。
    一方、社外品の新品ローターは走行による焼き入れはされておらず、熱による変形
    (ブレーキジャダー)が起きやすい事もあります。
  • 変形しにくい:ローターを研磨して使い続けることで、
    車両に合った熱的な安定性が保たれます。新品ローターに交換した場合は
    「当たりが出るまで」の慣らし走行が必要になりますが、
    研磨済みローターならすぐに安定した制動性能を発揮できます。
  • コストが抑えられる:BMWのような輸入車はローターの部品代が高額になりがちです。
    研磨であれば新品交換と比較して大幅にコストを抑えることができます。

もちろん、ローターの残存厚みが規定値を下回っている場合や、深い傷・クラックが
ある場合は研磨ではなく新品交換をご提案しています。
今回はローターの厚みが研磨可能な範囲内でしたので、研磨での対応といたしました。

■ ローター研磨作業

取り外したローターを並べて状態を確認します。
ローター表面の摩耗具合や段差を正確に把握し、研磨量を判断します。

研磨前の下処理として、ローターのハット部(中央部)に付着した錆や汚れを
グラインダーで除去します。この工程を丁寧に行うことで、
研磨機への取り付け精度が上がり、仕上がりの精度にも影響します。

ローターを専用の研磨機にセットし、回転させながら切削バイトで
制動面を均一に削っていきます。
研磨機はローターを正確に芯出しした状態で回転させるため、
面のブレがなく高精度な平面が得られます。

研磨が完了したローターです。表面の段差や摩耗跡が綺麗に除去され、
均一な平面に仕上がっています。

■ ブレーキパッド・センサー交換・組み付け

研磨済みのローターを車両に取り付け、
新品のブレーキパッドとパッドセンサーを組み付けていきます。
BMWのブレーキパッドにはパッド残量を電気的に検知するセンサーが一体となっており、
パッド交換の際は必ずセンサーも同時に新品へ交換します。
センサーを交換しないと、パッドを新品にしても警告灯が再点灯してしまう場合があります。

■ 完成・試運転


ブレーキ作業完了後、タイヤを取り付けて試運転を実施しました。
ブレーキの引きずりや異音・振動は一切なく、パッドとローターの当たりも良好です。
ブレーキパッド警告灯の消灯も確認し、正常な状態に戻りました。

■ ディーラーよりも費用を抑えて高品質な整備を

BMWのブレーキパッド交換はディーラーに依頼すると部品代・工賃ともに高額になりがちです。
当店ではメーカー品質に準じた部品を適正価格でご提供し、
ローター研磨の技術も組み合わせることで、ディーラーと比べて大幅にコストを抑えながら、
同等以上の品質
でブレーキ整備を承っています。

「警告灯が点いたけれど、ディーラーの見積もりが高くて…」とお悩みの方は、
ぜひ一度ホリエカーサービスにご相談ください。
輸入車のブレーキ整備もお気軽にお問い合わせいただけます。

お電話でのお問い合わせは 0480-42-5554(月〜土 9:00〜19:00、日曜・祝日定休)までお気軽にどうぞ。